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秋谷で食す、極上の天婦羅「葉むら」。

美味しいものを愛するグルマンたちにとって、
葉山は素通りできない名店が数多く存在する。

秋谷にも間違いなく素通りできない天婦羅の名店がある。

いつも葉山から横須賀方面へR134を走っていると、
その存在は認識しながらも、なかなか敷居が高くて
入る機会がなかったお店、天婦羅「葉むら」。

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お店にもいろんな種類があるが、
ぶらりと入っていい店と、それなりの覚悟をして
入らなければいけない店と2種類ある。
これは、単に値段が高いからとか銀座にあるからとか、
鮨や天婦羅だからとか、そういうものではなく、
言わば、お店にある"格"に対する敬意の払い方の違いなのかもしれない。

あくまでも値段的ないいわけではなく、
若干自虐的になるが、自分の"品格"を冷静に鑑み、
"昼"の「葉むら」に猫背の背筋をしゃんとして、
襟を正して暖簾をくぐった。

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開店の12時を少し過ぎただけなのに、
すでにカウンターはいっぱい。
さすがに、美味しい天婦羅屋さんはカウンターで頂きたいもの。
カウンターに並ぶ食通たち(勝手に)の背中を眺めていると、
やはり常連さんが多いのでは......と、若干気持ちがインに入る。
予約のテーブル席に案内されたが、全体的に席数も少なく、
店主の目がすべての客に行き届くつくりになっている。
カウンターの中では、店主だと思われる頑固そうなオヤジが、
天婦羅鍋を睨みつけている。

こちらも12時から2時までのランチメニューを睨めつけ、
ランチタイムサービスの「ミニコース 4200円」を
声が裏返り気味に注文。
こりゃ今年一番のランチだなと、心拍数があがる。
いえいえ、値段ではなく、格。
dancyuたまーに買ってるし、池波正太郎の『真田太平記』
全巻持ってるし......、これって格か!?

ちなみに、「ミニコースライト3150円」との違いは、
最後にかき揚丼がつくかつかないか。
「海老に始まり、掻き揚げで終わる」というのが江戸前の王道。
ならば間違いなく、上のコースででしょ。


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冷静を装いつつ待つ。
一皿目は、鞘巻海老、海老胸脚、山芋のしそ巻き、キスの4品。
まずは、鞘巻海老を塩で頂く。衣が薄く、海老がプリプリで味が濃く美味しい!
海老の脚は、カリカリで歯ごたえもよく香ばしい。
キスは、近海のものか大きくて身がやわらかい。
塩だけでなく、おろしを入れた天つゆにもよく合う。
山芋のしそ巻きは、山芋がお餅のようにモチモチでふわふわ、
少し、アクセントになる一品。
これに、艶のある炊き立てのご飯と、蜆の赤だし、漬物がつく。
車でお酒が飲めないのが痛恨ではあるが、
天婦羅で頂くご飯もまた美味しい。

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二皿目は、これまた豪華。
アスパラ、帆立、銀杏、舞茸、そしてなんと天婦羅では
初めての牡蠣。さらに、利尻産雲丹の磯辺揚げまでの6品。
ホタテは、中が半生で、甘くてやわらかい。
アスパラは、まるごとで大きく、カリカリとして味が濃厚。
牡蠣は、ホタテ同様に半生でやわらかく、薄い衣の中に牡蠣の
うまみが凝縮されている。カキフライで食べるよりも
牡蠣を感じられる逸品。
また、名物のウニの磯辺揚げは、やはり雲丹の濃厚なうまみが
サクッとした歯ごたえと同時に口いっぱいに広がり、
あとからくる海苔の風味がなんとも香ばしい。

やはり、天婦羅は素材が命。
四季折々のおいしい食材を目利きし、
それに衣をつけて揚げるという単純に思える工程で、
これほど素材の旨味を引き立たせることができるというのは、
やはり一流の職人の技としか言う以外はないだろう。

食通で有名な、池波正太郎が
「揚がるのを待ちかまえていて、揚がったらすぐに食べる」
と言っていたのがうなずける。
無駄話などせず、真剣に出てきた料理と向き合い、
一番美味しい状態でそれを食す。
これが食道楽の美味しいものやそれを創作する職人に対する敬意であり、
作法だったのだろう。


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そして、かき揚げ丼で終わる。
中に卵が多く入っているのか、サクサクというより、ふわふわという食感。
こんなかき揚げ今まで食べた事がない。
甘すぎない天つゆと美味しいごはん、それにホタテの貝柱がマッチして、
最高に美味しい。
育ち盛りの中学生のように、速攻でぺロリと完食!


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最後に、抹茶のシャーベット。
こちらも一工夫されていて、シャーベットというより
粉雪を口に含んだような感覚。
天婦羅の油をさっと流すようなさっぱりとした味わいで
締めにぴったり。最後の甘味でもうなる。


これで、ミニコースって。
それにしても、本物の職人の心意気とはなんと凄味のあることか。

いつか夜のカウンターに座って、職人と向き合えるような
そんな自然体の凄味と品格を身につけたいもんだなと考えつつ、
久留和海岸からのぼってくる冬の風に少し吹かれてみた。
今日の風は案外暖かかった。

●天婦羅 葉むら

住所 神奈川県横須賀市秋谷4293
TEL 046-855-5222
ホームページ http://www.tenpura-hamura.com/

営業時間 12:00~14:00 17:00~20:00(L.O)
ランチ営業、日曜営業
定休日 月曜(祝日の場合は営業)
アクセス:JR逗子駅、京急逗子駅からバス。久留和海岸下車。
個室 無
席数 15席
駐車場 有(店の前に4台 久留和海岸の駐車場利用可)
日本酒あり、焼酎あり

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