Home > 葉山の景色 > | 葉山の生活/小ネタ > 秋の朝の一色海岸で"みみをすます"。

秋の朝の一色海岸で"みみをすます"。

なかなか明けない秋の朝、ようやく出てきた太陽の光で
晴れたのを確認して、久しぶりに朝一の自転車散歩に出かけることにした。

出がけに、たまたま「ボクらの時代」に出ている谷川俊太郎が目に飛びこんできた。
ほかの2人も箭内道彦と宮藤官九郎という豪華なキャスティング。
朝からちょっと得した気分で番組に釘付けになっていると、
出発が7時半になってしまった。
ちょっとだけ面倒くさくなりながら、一枚多く着こんで出かけた。

s20111113IMG_4536.jpg

自転車に乗りながら、あれ、あまり寒くないなと思う。
それにしても、谷川俊太郎とあの有名な絵本「100万回生きたねこ」 の作者が
元夫婦だったんだ......、と景色よりもさっきのテレビを引きずりながら走る。
やっぱり才能は惹かれあうものなんだと妙に納得しながら重いペダルをこぐ。

s20111113IMG_4500.jpg

茂みを抜けると海が見える。
すでに釣人がところどころに見える。

s20111113IMG_4503.jpg

夜が明けきらないうちからたぶん釣人やウォーキングの人が
来ているだろうから、当然一番のりではないと思っていたが、
現場には、案の定、複数の足跡が残されていた。


s20111113IMG_4506.jpg


s20111113IMG_4509.jpg

浜にたって山の方を振り返ると、塩害をうけた松の木と
まばらに紅葉した秋の山があった。


s20111113IMG_4508.jpg

すでにたくさんの釣り船が浮かぶ、とても穏やかな海に向かい、
秋のキリリとした空気を吸い込む。
そして、体中から集めた二酸化炭素を思いっきりはきだす。

s20111113IMG_4515.jpg

小磯方面に向かい歩き出す。
徐々に犬の散歩をする人の姿が多くなってきた。

s20111113IMG_4519.jpg

小磯の鼻に着くと、夏の間は緑色だった芝生が
この季節の国立競技場のような、冬枯れの色に変わっていた。
年期の入った自己流の体操をしているおじいちゃんが、
こちらに目もくれずにいい汗をかいている。

s20111113IMG_4532.jpg

小磯の鳥居の近くに座り、心地よい秋の風に吹かれる。
夏でもなく、冬でもなくこの季節が一番気持ちがいい。
ふと、さっき谷川俊太郎が言っていた「15歳までの自分を持ち続ける」という言葉を思い出す。
そしてあの有名な詩「みみをすます」が断片的に頭に浮かんでくる。

「みみをすます
うみをわたってきた
みしらぬくにの
ふるいうたに
みみをすます」

そんなに遠くの声までは聞こえっこないけど、
朝の静けさの中で、みみをすませば、
ふだんは聞こえない自然の営みの声が聞こえてくる。

思いにひたるのもつかの間、
そういえば、「100万回生きたねこ」の最後ってどうなるんだっけ?
今の自分には、邪念が邪魔して、まだ遠くの声までは聞こえない。

トラックバック:0

この記事のトラックバックURL
http://www.hayamania.com/mt/mt-tb.cgi/138
Listed below are links to weblogs that reference
秋の朝の一色海岸で"みみをすます"。 from 葉山の魅力を移住者目線で綴る|ハヤマニア / HAYAMANIA

Home > 葉山の景色 > | 葉山の生活/小ネタ > 秋の朝の一色海岸で"みみをすます"。

Feeds

△ページ上部へ